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フルスタックエンジニアの仕事内容とは?転職に必要なスキルを解説!

フルスタックエンジニアの仕事内容とスキル

エンジニアにはさまざまな仕事内容があるため、どのような仕事をするのか想像できない方も多いのではないでしょうか。
しかし、転職を考えているなら仕事内容や必要なスキルについてある程度知っておく必要があります。

本記事では、フルスタックエンジニアの概要や仕事内容、転職先でフルスタックエンジニアとして活躍するために必要なスキルなどをご紹介します。

フルスタックエンジニアとは

 
フルスタックエンジニアとは、設計から開発・運用まですべての工程を手掛けることが可能なエンジニアのことです。
通常は工程ごとに担当を決めてチームで行うような複数の分野を一人で担当できる人材のため、「マルチエンジニア」と呼ばれることもあります。
フルスタックエンジニアは職種を表す言葉ではなく、「複数の分野やタスクを担当できるポジション」のエンジニアを指す言葉として使われることが多いです。
 

■どんな職場や仕事で活躍するのか?

フルスタックエンジニアが活躍できる環境は、主に新規事業や新規サービスを展開する段階のスタートアップの企業です。
一昔前のスタートアップ企業では、エンジニアはバックエンドからフロントエンドまでを担当することが多くありました。
ところが現在ではクラウドの普及などに伴い、自社でインフラを用意しなくても開発が可能になりました。
開発環境をクラウドで用意することができるため、優秀なフルスタックエンジニアを一人雇えば業務がまわせる環境が整っているといえます。
スタートアップの企業にとっては、なるべく少人数の雇用にすることによって固定費を抑えられることは大きなメリットといえるでしょう。

フルスタックエンジニアの仕事内容

 
フルスタックエンジニアは複数の工程を担当できるエンジニアのため、仕事内容も多岐にわたります。
すべての開発を一人で行う場合もあれば、チームで開発を行う場合もあります。
主な仕事内容は下記となります。

■フロントエンド開発

フロントエンド開発は、ユーザーが直接操作する部分を開発する仕事です。
たとえば、チャットアプリであれば文字の入力や送信などの操作部分をコーディングします。
サーバーからの返答を表示する部分も含んでいるため、バックエンドと密接に関係があります。

HTMLやCSS、JavaScriptなどの複数の言語が必要となるため、複数分野の技術があるフルスタックエンジニアが担当することが多い傾向があります。
 

■バックエンド開発

バックエンド開発とは、ユーザーから直接見えない部分を開発する仕事です。
たとえば、予約システムなどでユーザーが入力した情報を処理し、予約の成立や不成立の結果が表示される部分です。
予約が成立したら予約枠を埋めて、同じ日に予約が入らないように処理します。
フロントエンド開発を密接な関係がありますが、使用する言語が異なるため、通常であれば複数のエンジニアが必要です。

しかしフルスタックエンジニアであれば、複数の言語や技術を習得しているため、フロントエンド開発とバックエンド開発のどちらでも活躍できるでしょう。
双方に開発者がいる場合よりも、どちらにも精通したフルスタックエンジニアが一人いる方が、開発がスムーズに進みます。
 

■モバイルアプリ開発

iOSやAndroid向けのモバイルアプリの開発を行う仕事です。
モバイルアプリでは開発する言語がObjective-C、Swift、Kotlin、Javaなどの一般的な言語と異なるため、担当者が複数いることが多くあります。
またiOSとAndroidはそれぞれの挙動を確認しなくてはいけないため、どちらもこなすには豊富な知識と技術が必要です。
さまざまなモバイルアプリ開発技術を持っているフルスタックエンジニアであれば、連動性の高い開発が可能になるでしょう。
 

■インフラ構築・保守

ネットワーク、サーバー、ハードウェアの構築や保守を行う仕事です。
通常は専門のインフラエンジニアがサーバーの設計や運用、構築、障害時の復旧作業などを行います。
フルスタックエンジニアがインフラ周りを担当できれば、開発環境やサービスの問題発生時にインフラ担当者に頼ることなく問題を解決できます。
またWebサイトがダウンした時でも、バックエンド担当者がまずインフラ担当者の対応を待ってから対応するなどの手順も不要になるでしょう。

フルスタックエンジニアが転職に必要なスキル

 
フルスタックエンジニアには複数のスキルと知識が必要になります。
本章では、具体的に必要とされるスキルについて紹介します。

■プログラミング・開発スキル

フルスタックエンジニアは、プログラミングを使った開発業務を行うことが多いため、プログラミング知識や開発スキルが必要です。
プログラミングそのものは業務としてやらないエンジニアもいますが、フルスタックエンジニアは必須でしょう。
JavaScript、Java、Pythonなど分野ごとに主流となっている言語を習得するのがおすすめです。
 

■フロントエンドの開発スキル

フルスタックエンジニアになりたい場合は、フロントエンドの開発スキルを持っておきましょう。
フロントエンドのプログラミング言語では、HTML、CSS、JavaScriptなどが用いられることが多いです。
また、WordPressやCMSに関する知識が必要になる場合もあるでしょう。
 

■バックエンドの開発スキル

フロントエンドだけでなく、バックエンドの知識もあれば活躍の幅が広がります。
主にバックエンドでは、PHPやRuby、Python、Javaなどの言語が用いられています。
また、サーバーやデータベースを構築することも多いため、これらに関する知識や技術も必要でしょう。
 

■モバイルアプリの開発スキル

近年のアプリ開発はスマホだけに対応しているサービスも多いため、フルスタックエンジニアはモバイルアプリの開発スキルを必要とされることが多いでしょう。
AndroidならKotlinなど、iOSならSwiftやObjective-Cなどの言語が主流です。
また双方に対応したフレームワークである「React」に関する知識やスキルも持っておくとよいでしょう。
 

■OSやミドルウェアに関するスキル

Windows、Linux、macOSなどの主要OSに関するスキルです。
バックエンドやインフラに関する仕事に役立つでしょう。
ミドルウェアは、OSとアプリケーション間でやり取りを行うソフトウェアを指します。Webサーバーやアプリケーションサーバーなどがミドルウェアに含まれます。
さらにセキュリティの確保やシステム保護などのため、Web3層にアプリケーションを設計する際にもミドルウェアの知識が欠かせないとされています。
 

■クラウドサービスに関するスキル

近年はコスト削減や業務効率化などの面から、クラウドサービスを利用する企業も増えています。クラウドサービスを利用したアプリケーションの開発に携わりたいなら、知識や技術は必須でしょう。
クラウドサービスは大きく、SaaS・PaaS・IaaSに分けられます。
それぞれサービスや実行環境、インフラを提供しているため、フルスタックエンジニアとして活躍したい方はすべてのスキルの習得を目指しましょう。

フルスタックエンジニアの資格

 
フルスタックエンジニアを目指す場合、下記の資格の取得をおすすめします。

■ITストラテジスト試験

ITコンサルタントを目指す方向けの国家資格です。
経営とIT技術のどちらにも精通していることを証明できます。
CIOやCTO、ITコンサルタントを目指す方には最適とされています。
 

■プロジェクトマネージャー試験

プロジェクト全体の責任を担える人材を対象とした資格です。
システム開発全般の豊富な知識やマネジメントスキルがあることを証明できます。

まとめ

 
幅広い知識とスキルを持ったフルスタックエンジニアの需要は高まっています。
フルスタックエンジニアを目指すには複数の分野のスキルが必要なため、複数のスキル習得を計画的に進めるようにしましょう。

 

 

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