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【研究部門最前線Vol.25】世の中にテクノロジー×イノベーションで便利と感動を届ける少数精鋭の研究チーム

世の中にテクノロジー×イノベーションで便利と感動を届ける少数精鋭の研究チーム
株式会社GA technologies AI Strategy Center

画像処理や音声・言語処理、ネットワーク理論、ゲーム理論、統計学など
専門性を持つメンバーが個性を発揮。R&Dに加え、
データの収集・活用や新事業の企画など、チームは様々な役割を担う

不動産業界をテクノロジーで変革

2013年の創業以来、不動産の売買・仲介で業績を拡大してきたGA technologies。
サービスの主軸である中古不動産流通プラットフォームサービス「RENOSY」にAIを活用するなど、リアルなビジネスにテクノロジーを融合させたX-Tech領域で存在感を増している。
 

同社のR&Dを担うのがAIStrategy Center(AISC)だ。Senior Researcherのアーロン・ブラムソン氏は「研究者としてAIなど先進技術を探求していますが、それがプロダクトとして事業に貢献しなければ意味がない」と、チームのミッションを示す。
 

不動産業界は46兆円という大市場だが、ITの浸透には遅れもあり、多様なデータを有機的に活用する基盤も未整備だ。
業界を取り巻く環境が加速度的な変化を遂げる中、AI、ビッグデータ、RPAなどのテクノロジーを積極的に取り入れる同社の先導部隊として、AISCにかかる期待は大きい。
 
チームは「BEST BASHO」や「BLUEPRINTby RENOSY」など、現場で活躍が見込まれるプロダクトを次々にリリース。
不動産ビジネスにデジタル変革を起こしてきた。
「BEST BASHO」はグラフデータベースを活用し、通勤や通学のルートや住環境の属性を考慮し、最適な住まいを提案するもの。
「BLUEPRINT by RENOSY」は不動産業者が作成した図面を読み取り、ディープラーニングによってCADデータを自動作成するものだ。
住まい探しのユーザーに訴求する利便性、設計図面起こしの作業を大幅に短縮する効率性など、業界を大きく変えるソリューションである。
 

R&Dを回転させチームが成長する

AISCの躍進を支えるのは充実したメンバー構成だ。
アーロン氏は理化学研究所など豊富なキャリアを持ち、ネットワーク理論、複雑系に幅広い知見を持つ。
画像処理のエキスパートとして参画した河本悠氏は、元大学助教というアカデミアの経歴を持つ。
 
「技術顧問には杉山将先生(理化学研究所AIPセンター長/東京大学教授)がおり、他メンバーも画像系の研究者、データサイエンティストなど豊富なタレントでチームを組成。
このメンバーが事業部と密なコミュニケーションを取り、現場の困り事を解決するプロダクトをかたちにしていくのです」(河本氏)
 
20年春には新卒入社のメンバーも加入し、チームの陣容はさらに充実していく。
 
「私も外国籍ですが、中国人のメンバーも力を発揮しており、多彩なバックボーンの研究者が働くダイバーシティのある環境を目指しています。
研究と開発をブリッジさせつつ、チーム編成がもたらすケミストリーをうまくプロダクトに落とし込んでいきたいですね」(アーロン氏)
 
同社が独自の研修体制として用意しているのが「GA BootCamp」。これはエンジニアに求められる基礎知識・スキルを実際のプロダクトを通して身につける育成プログラムだ。
AISCも実践的な研修を体系立て、多くのエキスパートを育成していきたいという。
 
「GA BootCampはサービスの実装に即したスキルを学ぶもの。
AISCでは論文を読み解き、プレゼンテーションする勉強会を企画するなど、研究者としてレベルアップする試みを続けています」(河本氏)
 
先端テクノロジーにおける専門性、そして現場への深い理解と洞察を両輪で駆動させ、AISCは、イノベーティブなプロダクト開発、ビジネス提案をさらに進化させていく。
 

セールス、エンジニアなど全社員がワンフロアに。現場との開かれたコミュニケーションが創発をもたらす

 

AISCのコアメンバーは研究者だが、他事業部とのコミュニケーションを密にし、企画やプロトタイプ開発にも主体的にかかわる。上図のように、プロトタイプやβ版サービスを提供しフィードバックを得ることで、研究の方向性を誤らず迅速に軌道修正を行うことができる。現場と距離が近いスタートアップの事業会社ゆえに、柔軟なアジャイル型のサイクルを回せるのが強みだ

Associate Researcher
河本 悠

かわもと・ゆう/2011年、広島市立大学情報科学部卒業。16年、同大学大学院情報科学研究科後期博士課程単位取得後退学。その後、同大学の特任助教として、当該分野の権威である日浦慎作教授の下で、知能工学および画像処理関連の技術を用いた研究を継続する。研究内容を実社会で役立てたいという思いをかたちにすべく、18年9月、GA technologiesに参画。

Senior Researcher
Aaron Bramson

アーロン・ブラムソン/フロリダ大学で学士号(経済学・哲学)、ノースイースタン大学で修士号(数学)、ミシガン大学で博士号(政治学・哲学)を取得。複雑系、ネットワーク科学、社会シミュレーション分野でコンサルティングサービスと教育事業を提供する企業を設立。その後、理化学研究所脳科学総合研究センターなど数社を経て、2018年4月、GA technologiesに参画。
株式会社GA technologies
設立/2013年3月12日
従業員数/398名(連結:2020年 1月末現在)
所在地/東京都港区六本木3-2-1 住友不動産六本木 グランドタワー40階
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